どのくらいの頻度で通えばいいですか?
週に1回から2週間に1回程度受けていただくことをお勧めしています。ただ、たとえ2か月に1回のセッションだったとしても、普段の生活の中で取り組んでいただけるワークなどもお伝えしますので、手ごたえは感じていただけると思います。
残念ながら、1回~数回のセッションでは神経系を変化させることは難しくなります。ですが、お時間・体力・ご家族の理解・経済的な状況など、それぞれに抱えてらっしゃるご事情は様々かと思います。それらのことも含めて、ご相談いただきながら進めていければと思います。
良くなるまでどのくらいの時間がかかりますか?
一般的には回復までは年齢の十分の一の時間がかかると言われています。20才ならば2年、50歳ならば5年、ですね。ただこれはとても個人差が大きく、もう少し長くかかる方もいらっしゃれば、数回のセッションで落ち着かれることもあります。
また、セッションを重ねていかれると「過去を忘れたい」とか、「怒りを鎮めたい」といったような目標から、「より自分らしく生きたい」「もっと自分の心身について理解を深めたい」などのような目標へと変わっていかれる場合が多いです。その場合はセッションは心身の定期的なメンテナンスのような意味合いとなり、頻度も変化します。
オンラインと対面、どちらがいいですか?
私は、オンラインのセッションは対面のセッションの代替ではなく、それぞれ別のアプローチとして考えています。
オンラインの場合は時間や体力を節約できますし、ご自宅で受けられますので落ち着いて受けてくださることが多いです。人との関わりの中で傷ついてこられているような場合には、いきなり会うよりもハードルが下がるという方も多いですね。
一方で、対面セッションの最大のメリットは、セラピスト側に伝わる情報量の多さです。使える道具なども格段に増えますし、希望される方にはタッチセッションをご提供することもできます。乳幼児期や胎児期などのとても小さい頃に経験した傷つきには、タッチセッションが最も効果が高いです。
カップル・家族・未成年も受けられますか?
お引き受けできます。まずは代表の方か保護者の方からお話をうかがってご希望やお困り事の内容などをおおまかに把握し、何についてお力になれそうか、ご一緒に考えさせていただくところから始めます。
いずれの場合も全員(ご本人)がセラピーを受けたいと希望してらっしゃることが前提となります。
あまり話すのが得意ではありませんが、大丈夫でしょうか?
はい、もちろん大丈夫です。なるべくご負担にならないようなやり方で進めたいと思いますので、お申し込みの時などにご希望を書き添えてくださるとありがたいです。
それから、初回から数回のセッションの中でご事情などを聞かせていただくことがありますが、お話しになりたくない時にはそのようにお伝えください。
身体指向のセラピーはエピソードの詳細に入っていかなくてもセッションを進められるという特徴があります。セッション中も、思い出したくないことや話したくないことであれば、お話しいただかなくて構いません。
私のような者が相談しても良いのでしょうか?
もちろんです。つらい時に助けを求めるのは当然の権利です。
つらい時ほどひとりで背負って孤軍奮闘したくなってしまうものですが、それもまた、もしかすると心身に沁みついてしまっているパターンかも知れません。
助けを求めたり、頼ったり、甘えたりするのも、回復のためにはとても大切なステップです。
生きづらさはありますが、トラウマとは言えないような気がします
トラウマとかPTSDという言葉は、専門家が定めたひとつの名前にすぎません。
これまでにも、かつて病気とされたものが時代と共に個性のひとつとみなされるようになったり、名前そのものを見直されたりしてきている歴史があります。
つらさは、他人との比較で大きさが決まるわけではありません。「このレベルまで苦しまなければ助けてもらってはいけない」、というようなノルマは存在しないんですよ。