ちょうどよく食べる

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室伏由佳さんをはじめとするチームの研究がオープンになりました↓
日本人の若い低体重女性の多面的な背景検証:ダイエット経験に着目して
(啓発動画へのリンク付きです)
https://research-er.jp/articles/view/122712

本文中より↓
「この研究の結果が示すのは、個人に最適化された運動習慣や食生活が必要であるということ。若いやせ女性がひとりで取り組むのではなく、皆で一緒に最適な健康づくりを考えていきませんか?」

日本の、特に若い女性の場合は脂肪を蓄える力が弱くて、食べすぎることよりも栄養が偏ったり摂れなかったりするほうがリスクが大きいと聞きます。私は、女性が、自分にふさわしい食事を食べられて、それを当たり前の文化として享受して、次の世代に受け渡していくことがすごく大事だと思っています。時には、トラウマ云々以上に。

私たちの細胞も、ホルモンも、神経伝達物質も、ぜんぶ食べたものからできています。ですから、本人にとってちょうどいいバランスと量と質の食事を適切な時間に摂らなければそれだけで疲労感が出ますし、気持ちの波も大きくなります。

それから、母体の栄養不足は、子どもの成人病リスクを高めることが知られています。これとか古いですけどとても参考になります↓
エピジェネティクス 操られる遺伝子 https://amzn.asia/d/45yPVyI

日本の妊娠期女性については、ちょっと古いですがこんな研究もあります↓妊娠期全体では1600kcalの摂取にとどまり、妊娠後期に至っては厚労省推奨値より37%も不足していたそうです↓
日本人妊婦における妊娠期間中の母親の食事摂取量、体重、胎児発育の変化
https://obgyn.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jog.12070

だからって、十把一絡げに食べろと言うだけでは乱暴ですよね。『やせている若い女性』と一言で言っても、太れない人、たくさん食べられない人、太りやすい人、動けない人、経済的にままならない人、太っていると自認している人、色々です。

女性たち自身はもちろん、男性も、メディアも、組織も、『各個人に最適化された運動と食事』を考える時でしょう。

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