災害の報道は強い引力を持ちます。
なぜなら私たちの神経系は、死なないために原因を知り、二度と同じ目に遭わないように学ぼうと反応するからです。
でも、災害報道はループされ、終わることがありません。とっくに十分な教訓を得ていたとしても。
扁桃体が活発に活動している時など、危機の時の記憶は神経系に深く刻まれるという特徴があります。驚きや恐れと共に見聞きした体験は、それが直接の体験であれ、メディアの報道であれ、容易に消えない記憶となって残るのです。
メディアには報じる役割や責任がありますから、視聴者にこそ自衛して距離を置く冷静さが必要です。のまれる前に、消しましょう。