触れられることで、自分に出会う

身体指向の心理療法

昨日、素っ裸になって全身オイルトリートメントを受けたら、不意に「生きてていいんだ」という言葉が浮かんだ。脚や手は自分で思っているより長かったし、ちゃんと身体は端まであった。身体は重かったし、外は明るかった。人が行き交う様子はそれだけで感動的だったし、ただのペリエが感動的に美味しかった。

日本人は、一寸の虫にも五分の魂を見て、物が壊れればお陀仏だとかお釈迦になったとか言い、人が亡くなれば仏になったと言う。それなのに、自分のこととなるとただそのままで生きていることすら許してやれなくなるというのは、なんとも因果なことだ。

生まれたままの姿で大切に触れてもらえる、という、その圧倒的なパワフルさよ。心理カウンセリングではタブーであるそのタッチが、私の錆びついたマザーボードを駆動させたらしい。術後続いていた不眠が昨夜は和らいで、起きたら9時間近く経過していた。

本当は昨日は癌サバイバーがセルフケアに使えるエッセンスを学ばせて頂こうと目論んでいたのに、セッションの途中からすっかり寝落ちしてしまった。実のところ私が必要としていたのは、取り入れることでも動くことでもなく、休むことだったらしい。

他所様には言えることやできることであっても、自分には言ってやれず、してやれない。そんなことに、改めて気付かされた一日だった。

私がセッションを受けさせていただいた中川れいこさんの新著が間もなく発売となります。自分のことを置き去りにしてしまいがちな、すべての人に。↓↓↓↓↓
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