トラウマ

ブログ

Grace ─恩寵─

大きな傷つきの後に、まるで時間が止まってしまったかのような感覚になってしまうことがあります。何年経っても変わらないセルフイメージと、日々変わっていく身体。私にとってその隔たりは、とても苦しいものでした。私はこれまで、失くしたものを取り戻すた...
身体指向の心理療法

ふたつの生の狭間で

【ポリヴェーガル理論が「動物」としての人間に着目し、各種の防衛がノーマルな反応であると示したことは、臨床家にとっても患者にとってもこの上ない福音となった。なぜなら、生き物にとって「いま生きている」ということは勝利や成功と同義なのであり、過去...
身体指向の心理療法

セッションの中で訪れるピンチ

深いセッションの後には、眠くなったり食欲が増したりぼんやりしたりすることがあります。セッションが深まるとふだんの生活にも変化が起きて、波乱万丈な日々が落ち着いてきているのに逆に調子が悪くなったりもします。元がどんな状態であれ、そこから変化す...
身体指向の心理療法

抱えて生きる

友人が「犬を病院に連れて行こうとしたら、吠えるし逃げるし、前に予防接種に行った時のトラウマなんだと思う」と話してくれました。それを聞きながら、でも私はそのワンコをトラウマを抱えているとは表現しないだろうなと思っていました。私自身も、当初は「...
身体指向の心理療法

用語が伝えるもの

「そのつらさはトラウマ由来かも、トラウマは身体が生き抜こうとした適応だよ」 というメッセージの一番の貢献は、 「このつらさは自分が弱いせいではないし、気合や根性ではどうにもならないし、努力が足りないわけでも、人間性に欠陥があるわけでもないん...
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