「勝つ・負ける」「する・される」みたいな、二項対立の世界線を生き続けると「勝つ側」「する側」になるしか救いがありません。二項のうち、今いるポジションの反対側に移行したとしても、そこから陥落しないように緊張感を持ち続けないといけません。それって、闘争逃走そのものですよね。
いったん、その刷り込まれた世界線のゲームから降りてみませんか?
それから、二項対立の世界線でもうひとつ起きがちなこととして、「身体を感じるのは良いこと」「身体に触れるのは良いこと」みたいな一神教的な盲信があります。身体だって嘘をつくし、身体を感じられない時にはそういう空白を必要とする事情や習慣があります。神のような唯一絶対の正解に近づこうとするチャレンジもまた、無謀です。
「何が起きてるんだろう?」みたいなやさしい好奇心と、「ふぅ〜ん」くらいの温度感のほうがケアに役立ったりするのです。