まつげ育毛剤と緑内障点眼薬に含まれるプロスタグランジン

ブログ

まったく知識のないことなのでブログに相応しいのかどうか迷いましたが、いくらかでもお役立ていただければと思って書くことにしました。

さて。
私の家族はみんな目が悪くて、緑内障を持っている者もいます。緑内障の中には遺伝しやすいタイプもあるそうで、私自身も定期的に検査を受けていて、今年の検査では“境界”と診断されました。(緑内障とまでは言えないが、望ましい状態でもない。) 緑内障は眼圧が高くなることが原因となって視野が欠けていくことが多いようで、目薬を使って眼圧を下げ、進行を食い止めていく治療がスタンダードのようです。

緑内障のために現在眼科で処方される目薬にはまつげが伸びるという副作用があって、これを逆手に取って商品化されたのが市販されているまつげ育毛剤らしいです。この、まつげを伸ばす作用をしているのが、ボディーワーカーさんにはお馴染みのプロスタグランジンらしいのです。体内で痛みを発生させる、例のやつですね。プロスタグランジンは眼圧を下げる働きがあるため、緑内障治療で第一選択となる薬に入っているようです。

ところがこのプロスタグランジンはまつげを伸ばす以外にも、充血、眼瞼・虹彩への色素沈着、眼球陥凹症などの副作用を引き起こすらしいのです。プロスタグランジン含有の目薬を差し続けた私の家族は、深刻な色素沈着とまぶたの落ち窪みに悩まされるようになり、そしてついに、まぶたを自力で開けられないほどに悪化してしまいました。
まぶたの繊維はとても繊細で、少しこすっただけでも切れて元に戻らなくなる性質があるそうです。私の家系は元々アレルギーがあって無意識に目をこすることが多かったのも、災いしたのかも知れません。

ただ、当初はそれがまさか目薬が原因とは思いもよらず、眼科医にもまだ広く周知されておらず、長年ずっと使い続けてしまったのです。もしも短期間の使用であれば、薬を中断することで回復させることもできたのだろうと思います。あるいは、事前に知識を仕入れて、使うたびにすぐにまぶたの周囲を洗い流せば、避けられた副作用なのかも知れません。

通常の眼瞼下垂であれば手術して治すこともできたそうですが、私の家族はすでに30年その目薬を使ってきていますし、まぶたの不調も原因が複合的でしたので、今はボトックスを使いながら様子を見ています。

調べると、こうしたまつげ育毛剤について有名な皮膚科医が美容目的での使用について宣伝している動画なども見つかります。でも私は、プロスタグランジン(やそれに類する物質)を目やまぶたに使うこと、少なくとも、まつげを伸ばすために安易に使うことは、とても恐ろしいと感じます。

現在は緑内障治療に用いる薬も多様になって、副作用の少ないものも出ているようです。ただ、緑内障は進行を食い止めるためにずっと薬と付き合い続けなければいけません。緑内障は日本人の失明原因第一位ですし、40歳以上の20人に1人、60歳以上の10人に1人が発症すると言われていて、とても身近な病気です。私自身もリスクが高いので、他人事ではありません。

今回色々と調べてみて、体液の循環が滞ることが緑内障の発症原因のひとつであると言っている眼科医がいました。もしそれが真実ならば、目や首を酷使している現代人は、みんな、ハイリスクだということかも知れません。

日本の眼科でも警鐘を鳴らしている所がありました。
https://www.tsukazaki-hp.jp/care/ophthalmology/eyedrops

まつげ育毛剤の危険性については、このYouTubeがわかりやすいです。
https://youtu.be/etpaQ4C1x0I

PubMedやGoogle Scholarで検索をかけても、あまり多くの文献が見当たりません。こちらは参考になります。
https://med.m-review.co.jp/article_detail?article_id=J0024_0041_0071-0074

Verified by MonsterInsights
タイトルとURLをコピーしました