ソマティックフォーラムを間近に控え、この数日はソマティックウイークと題して三夜連続の無料トークイベントが行われています。
一昨日の初回はイールドについて。毎年思うのですけど、これが無料で聞けるなんて!しかも田畑さん、こういうの無縁そうなのに!
ここ1年ほどの間に何度か受けたイールドワーク、自分で自分に説明がつかず、わけがわからないのにやや整う感じが凄く面白かったです。対面もさることながら、オンラインでもビフォーアフターの体感が全然違ってました。グループセッションなので、ご一緒してくださる方ごとに毎回違うし、カメラの画角から外れるとイールド感が消えるという不思議体験もありました。心理の方も(発達トラウマにかかわる方は特に)ぜひ体験してみていただきたいです。
ボディーワークや身体指向の心理療法って、受けるのが上手くなると進みが早くなるだけじゃなくて楽しくなってくるんだ、そう、あれはなんなんだろう。
生きることって、そもそもそれだけで楽しいのかもしれない。
などと思える時間をいただけて、今年も感謝です
そして二日目の昨夜はフォーカシングのお話でした。
心身の障害が環境との間の境界部分に存在するように、健康もまた内部にあるものではないのかもしれない、なんて思いました。
プレゼンスは、セッションが深いところに下りている時にこそ立ち現れるものあり、時にそれだけで効果(や弊害)を生む、というのはこれまで色んなものを受けてきた私自身の実感でもあります。
心理療法の効果は療法の違いでは語れず、誰から受けるかによってのみ結果に差が出たそうです。(心理療法統合ハンドブックによる)
個人的には、内省した感覚を決め打ちにするなら誰とでも、一人でもやれるのだけれど、ケリをつけたくなる衝動をやんわりなだめてくれる存在があるからこそ新しい経路が発火するのだと思っています。ですので、一人でやれることを【あえて】二人でやることで、未知に開かれ、腹側が育つ、ということを期待したいのです。
動作法は能動と受動のハイブリッドというか、その間を揺らぐというか、そこが私にとって最大の魅力でした。待つのでもなく、揺さぶるのでもなく、師と協奏するような感じが心地よいのです。(触れることについては長くなるので省略)
ソマティックなものは、大なり小なりそういうものなのでしょうが、そのバランスはまちまちなように思います。
でも、この2日間のトークを聞きながら、どんな療法であれ、自分の中で完結する使い方というのは、導入しやすいし重宝されやすいけれど、多分それだけでは足りないのだろうな、という気がしています。私たちは人間なので、自分と共にいることと、他者と共にいることと、大いなる力(身体の仕様とか生物進化の歴史とか)と共にいること、そのどれもが必要なんじゃないのかな、と思うのです。
ソマティックウイークは今夜がラストです。今夜こそはライブで聞けるだろうか?!ものすごい顔ぶれ!必聴です!
ソマティックフォーラムは今年はハイブリッド開催なので録画でもご覧になれます。(京都へいらっしゃれる方はぜひ!生で体験されることをおすすめします!)
本編のチケット販売は金曜日の夜までですよ。お買い忘れなきように。