皮下脂肪が厚いのは、あなたが必死に生き抜こうとした結果かもしれない

身体指向の心理療法

分厚い皮下脂肪は、仮面になったり鎧になったりして、弱い立場の人間を護ってくれるものです。
また、過去の逆境体験から影響を受け続けているとき、危機に対処するために身体は脂肪を蓄えようとします。
さらに、極端な低カロリー食によって飢餓状態に入ると、栄養素の科学的な作用によりかえって脂肪を蓄えやすくなることがあります。

トラウマの影響でままならない日々を生きていくとき、人は「自分は無力ではない!」ともう一度信じたくて、どうにかして自分の力で変えられる対象を見出したくなることがあります。体重は、そのための格好のターゲットになりやすいのです。(他にも、勉強もターゲットになりやすい。努力でどうにかでき、うまくいった時に社会的な賞賛が得られやすいものが無意識に選ばれることが多い。)

でも今の私たちの身体は、どんな姿であれ、ゆえあって今の状態で存在しています。

脂肪は、多いにしろ少ないにしろ結果のひとつです。もしかすると、身体が私たちを生き抜かせるために最善を尽くしてくれた結果ですらあるかもしれません。脂肪を敵対視することが、根本原因や打開策やゴールに迫るものとなるかどうかは、身体や自分自身や過去との関わり方にかかっています。

人間は賢く意思が強いので、かなり簡単に食べられなくなります。いったん「食べずに生き抜く」道を拓いてしまうと、その綱渡りを神経系は覚え、繰り返します。脂肪との闘いの背景にある自分の懊悩をいたわらなければ、食べることも、食べないことも、恐怖を伴うものになってしまいます。身体はいったん覚えたパターンをなかなか忘れることができません。

大事なのは、まずは落ち着くこと。安心すること。死なない・死んでないことを身体で納得すること。ペースを落とすこと。です。
でもその前に、波乱の日々が落ち着くと【必ず】かえって調子を崩してトラウマが吹き出すものなので、心づもりをしつつ頼れる先を確保しておくことです。友人とか趣味とか避難場所とか、いろいろ。薄くても小さくてもささやかでも、たくさんあることが大事です。
そのうえで美味しく食べ、脂肪と和解していけるように、少しずつご自身を覗いて見てあげてください。ぜひ、信頼できる誰かと一緒に。

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摂食障害について
当事者向け→https://edcenter.ncnp.go.jp/edportal_general/index.html

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