採用している療法や手技のご紹介
ソマティックエクスペリエンシング®(SE™)
SE™は心理学者であると共に神経生理学者でもあるピーター・リヴァイン博士によって開発されました。SE™はスティーブン・ポージェス博士が提唱したポリヴェーガル理論と呼応するように発展してきており、トラウマは個々の出来事の質や大小ではなく、神経系がどのように反応したかに因って引き起こされるものだ、と考えます。
SE™️では、身体や神経系に残された過剰なエネルギーをS(Sensation)、I(Image)、B(Behavior)、A(Affect)、M(Meaning)の各チャンネルを通して解放していきます。
トラウマディレクティブ・タッチ
ソマティックエクスペリエンシング®オーガナイザーでありアレクサンダーテクニーク教師でもある田中千佐子さんを講師に迎え、2023年に開講したトレーニングです。石川はそのトレーニングのオーガナイザーでもあります。
ごく小さい頃に逆境的な体験をされた方や、安定した優しいタッチの経験が乏しく、境界線の感覚が揺らぎがちな方には特に効果が高いように思います。
タッチはおもに視覚・呼吸・HPA軸・聴覚・鰓弓由来器官などを対象としています。
頭蓋仙骨療法(クレニオセイクラルセラピー、クラニオセイクラルセラピー)
頭蓋仙骨療法はジョン・E・アプレジャー博士によって始められた療法で、非常に優しいタッチで施術していきます。
頭蓋仙骨療法では、頭蓋と仙骨を包む硬膜の緊張を解きほぐすことで脳脊髄液の流れを促進し、中枢神経系の働きが正常化するようサポートします。また、筋膜の制限を緩和し、血液やリンパ液の流れを改善し、免疫システムや人体のエネルギーシステムを高めることを目指します。
Somatic Resilience & Regulation(SRR)
SE™️から発展した療法で、発達トラウマに焦点付けられたタッチワークからスタートしました。現在はクライアント自身のセルフタッチを用いたオンラインセッションも展開されています。
育ちの中で傷を負ってきた人々は、脳や自律神経系など、心身の基礎部分の形成が順当でない場合があります。SRRでは、単なる傷の修復を超え、新しい神経基盤を構築して身体化した症状をおさめ、神経系の調整力を育むことを目指します。
Eye of the Needle
溺死、交通事故、身体的攻撃、病気、手術などを含む (ただしこれらに限定されない) さまざまな臨死体験や変性意識状態の体験に SE™の原則を適用してアプローチしていきます。SE™のみでの対応が難しい場合や、複雑な症例にも適しています。
Body Connect Therapy(BCT)
Body Connect Therapyはトラウマ治療を専門とする藤本昌樹氏によって開発されたもので、上記SE™️、下記TFT、EMDRなど、トラウマに焦点化した心理療法の中核部を抽出して構成された統合的な心理療法です。
トラウマ記憶の処理にかかる時間が短く、過覚醒や解離を起こしづらいという特徴があります。
TFT
ロジャー・キャラハン博士が1970年代の終わりから発展させてきた心理療法で、鍼のツボをタッピングすることで心理的問題の症状を改善させていくものです。
TFTでは、私たちが特定のことについて考える時には「思考場」にアクセスしており、そこにストレスや不安などを起こす原因があれば不快感を引き起こすと考えます。
TFTはタッピングで思考場に信号を送り、不快感を解消することで心理的問題を改善します。
その他
全身オイルトリートメント(エサレンスタイル)、トラウマセンシティブマインドフルネス、臨床動作法、リストラティブヨガ、ヨガニドラ、ニューロフィードバック、BASIC Ph、分子栄養学、等