夢を捨てて未来を得る

身体指向の心理療法

「私は異常事態に正常に対応しただけなんだ」、と知ることは「私の努力で変えられないことがこの世界にはある」と認めることだった。

言葉にすればそれだけのことなのに。

「私は悪くなかったのだ」と知ることで癒えながら、まだどこかで「私が悪いのだ」ということにしておきたい自分がいる。私が悪いことにしておけば、「努力しさえすればこの痛みは消えるかも知れない」という夢を手放さずに済む。「誰かがこの痛みを消してくれる」「愛情と安心と居場所をくれる」という夢を。

私は悪くなかったのだと認める時、この痛みは抱えて生きていくものになる。そして、痛みを手当てするのは自分の手になる。

まざまざとその事実に向き合うくらいならば、「自分を責めて核心に蓋をしたほうがいい。」その生き方を選んできた自分に、ただ、そうだよねと、思いを寄せている、今。

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