先週末は津田真人先生の濃ゆい濃ゆいセミナーで、感極まって涙ぐみ、理解が及ばなさ過ぎて「?????」で脳内が埋め尽くされ、終わった時には糖質を求めるものすごい衝動にかられながらうどんをすすりました・・・。なんでその時の感想を今書いてるかって・・・メモを見返して再起動するまでにここまで時間がかかったってことですよ、えぇ・・・。
二元論で考えられてきたことを三つ巴で捉えなおし、
さらにそれを構成している諸要素の一面性しか見てなかったところから踏み込んで二面性を視野に入れ、
さらにさらに、それらの多重並列の動きを見ていくというそのパラドックスまみれの深さに、
もう脳内でいくつものとぐろが巻かれて唐草模様の風呂敷みたいにぐるぐると迷走しました。そんなわけで、セミナー中私の思考はニューロンのようにあっちこっちへ連絡しながら迷走しておりました・・・ 。
津田先生のおっしゃっていた社会的つながりの中での二人称としてのミラーニューロンと三人称としてのメンタライズのお話を聞きつつ、自分の過去の記憶を一人称で思い出すのか三人称で思い出すのかの違いについて藤野正寛さんが書かれていた脳梁膨大後部皮質のお話(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73462?page=4)を思い出し・・・。
扁桃体の二面性についてのお話では、『Nature Fix』に書かれていた自然への畏怖の感情が逆PTSD効果をもたらすという記述を思い出し、
同時に、
ガンマ波とアハ体験に結びつきがあることや、
ガンマ波のrewardでPTSDが癒えることもあるという『Neurofeedback for Deveropmental Trauma』の記述を思い出し、
右脳や偏桃体の新奇性選好と関わりがあるか?などとさらに思考は迷走。
そして、一言でてんかんと言っても、びまん性だけではなくて物凄くバリエーションがあったように記憶しているのだけれど、そのどれもが左右半球の過剰な変動性の同期が原因?なのか理解できずにまた迷走。
ニューロフィードバックやる時のこと考えると正中ラインや中心溝にあわせて当てていきたいのだけど、一方で半径3cmまでは誤差として許容されてたりする。もしTPJに当たった場合には何が起きるんだろう?っていうか、そもそもTPJは10/20法だとどこらへんなんだろう?超初心者の私が空間分解能の低いニューロフィードバックでアプローチすることにビビってしまう・・・
マインドフルネス時の脳の活動についてはさらに混乱。
大谷彰先生のメタアナリシスでは、
「気づきによるヴィパッサナーマインドフルネスでは、扁桃体の活動低下が生じると同時に前頭前野皮質が前部帯状回皮質や前頭頭頂皮質と機能的結合を起こします。同時に腹内側前頭皮質と右島皮質とが脱結合します。これに対し催眠では、前頭前野皮質と前部帯状回皮質との間に脱結合が生じ、これが催眠トランスによる解離のメカニズムと考えられます。加えて腹内側前頭皮質と右島皮質との結合が最近判明しました。これはマインドフルネスと催眠とは同じイメージを用いても神経生理学的には異なることを意味します。」とあり。
オープンモニタリング的な瞑想と集中瞑想では脳の活動は違っていると思われるので(DMN、EN、SN)、その辺りもう少し調べてみたいところ。(いつになるんだ?)
生理学的な理解と、哲学的理解、臨床的理解、そして当事者としてのリアルな感覚・・・・・ それぜんぶを深めて統合してなおかつ脳内で棲み分ける、みたいなことが必要になるのだな、と・・・ 改めて茫然自失の一日・・・ 脳のこと勉強すると脳が煮える!!!
あと100回くらい聞いたら、今よりは理解できるようになるんだろうか・・・ 津田先生の脳内が宇宙過ぎて、もはや自分が何がわからないのかもわからない。
セミナー後は熊木杏里の「新しい私になって」の「忘れます、忘れます・・・」というサビが脳内をぐるぐるした。忘れる、というのはどういうことなんだろう?忘れよう、として忘れられず、忘れずにいたい、と願っても忘れる。覚える、は時々能動態であり得るけど、忘れる、は受動態でしかあり得ないかも。忘れるって何なのか、そんなお話も聞いてみたいな。数年後とかに(笑)
脳は今ここにみんな持ってる。そして、人類のそばにずっとあった。それなのに500mlペットボトル3本分ほどのこのお豆腐みたいな相棒のことを、人類はこんなにも知らずに恩恵にあずかり、畏れて、疎んじて、時にその存在を忘れて生きている・・・ 困ったな・・・ 何一つ【わかったこと】が増えた感じがない・・・
写真はPUGとPAGをかけて。えぇえぇ迷走中ですとも。